こんにちは!Shawです。
ホームでの3連戦で、3連勝を狙う鹿島。
2節目以降、前線からの守備の強度が高く、相手に脅威を与えています。
そして、そのいい守備からいい攻撃ができています。
また、2023年から続くホーム連続無敗記録を24にまで伸ばし、この試合で勝てばJ1リーグ最多タイ記録に並ぶ一戦となります。
そのためにも、この試合も負けが許されない試合となるでしょう!
スタメン

注目したいところは両チームのボランチです。
鹿島は前線からの守備ということで、ボランチのところで前向きの守備ができて、ボールを奪うことができたら一気にチャンスになります。
そして、そのボランチでは、舩橋が今シーズン初先発を飾っています。
知念・柴崎とは違う持ち味を見せることができるか楽しみなところです。
フォーメーションの違いもあり、鹿島としては左右CB の脇のスペースをいかに使えるかも大事になってきそうですね。
両チームの狙いが明確な序盤戦
鹿島ボールのキックオフ。
早川まで下げて、レオセアラへ一気にロングボールでスタート。
今回も後ろからつながず、陣地を回復するボールで始めました。
鹿島は前からのプレッシングをしていくことから、FC東京が後ろからつないでいくのか、それともセーフティにロングボールを蹴っていくのか見ておきたいポイント。
鹿島のプレスを嫌ってか、FC東京は意識的にロングボールを蹴っている印象。
鹿島はそれに対してリスクを冒さずタッチラインへ。
しかし、10分過ぎたあたりから、FC東京はつないでいく意識を見せるようになる。
ロングボールではなく、こちらが本当の狙いか。
FC東京がボールを持つ際には橋本が1列下りて4人で慎重にボールを回す。
対する鹿島は3バックの脇のところを意図的に狙って攻撃を試みる。
特に松村が果敢に裏を狙っている。
ゲームを支配し始めるFC東京
開始21分鹿島が華麗なコンビネーションでゴールに迫る。
樋口ー舩橋ー小池ーレオセアラー濃野とワンタッチでパスをつなぎ、右サイドを攻略。
濃野が中央で待つ鈴木にラストパス。
これまでこのようなコンビネーションは見られなかったので、鬼木監督のパスサッカーの要素が見られた一面だった。
コンビネーションを使えるようになると今の鹿島は無敵に思える。
一方FC東京は鹿島の前からのプレッシングに対して、局面局面に人数をかけて数的優位を作り、はがすことができている。
橋本がよく動き、ビルドアップの逃げ口になったり、セカンドボールを精力的に拾っている。
それもあり、鹿島は思うようにプレーをさせてもらえていない。
ややFC東京のペースで前半の中盤は推移する。
33分には、松村にアクシデント。
競り合った際に松村の肩が外れてしまう。
ピッチには戻るものの、左肩は痛そうな様子。
するとその直後にFC東京に決定機。
ボックス外中央でワンツーを受けた仲川が安西を上手く外し、ゴール隅にシュート。
クロスバーに弾かれてなんとか助かる。
FC東京は、仲川が樋口の脇にわざとポジショニングしていることで、鹿島のボランチはFC東京のダブルボランチを捕まえに行きたいところだが、いけない。
結果的に、高あるいは橋本がフリーになり、そこをうまく活用しているように見える。
ハーフタイム
鹿島 | 東京 | |
6 | シュート | 6 |
4 | 枠内シュート | 2 |
42% | ボール支配率 | 58% |
161(68%) | パス(成功率) | 215(75%) |
1 | オフサイド | 2 |
4 | コーナーキック | 4 |
8 | ファウル | 7 |
0/0 | 警告/退場 | 0/0 |
FC東京の方が鹿島の守備に対してきちんと対策して、ボールをつなぐことができていた前半。
しかし、鹿島についても守備がはまったときには、ボール奪取から鋭い攻撃を見せることができていた。
ボランチ同士が捕まえあうという展開を鹿島としては作りたいところだが、仲川のポジショニングによりそれをさせないFC東京という構図。
鹿島は松村の攻撃関与が多く、左サイドの突破時には多くのチャンスが生まれていた。
後半はプレッシングをより機能させたいところ。
仲川を誰が捕まえに行くかをはっきりさせる必要がある。
プレッシング強度を高める鹿島
ケガを負った松村に代わり、師岡IN。
師岡のドリブルやボールキープの能力をいかんなく発揮してもらいたいところ。
師岡はそのまま左SHに入る。
50分FC東京に決定機。
安斎が右サイドを突破し、クロス。
中央でマルセロヒアンが頭を合わせるもポストに阻まれる。
前半同様に鹿島が前から守備に行き、FC東京が後ろからつないでいくという構図。
しかし、鹿島の方がよりプレッシングの強度を高めていて、FC東京は選手間の距離感が遠くなっているため、鹿島がインターセプトする回数が多くなる。
苦しい展開でも点を決める強い鹿島
57分レオセアラ・舩橋OUT、知念・徳田IN
知念の強度はプレッシングの強度を維持するためにも必要な交代か。
レオセアラはこの試合ボールに関与する回数が少なくあまり機能していなかったため、交代はうなずける。
鹿島はなかなか自分たちの時間を作ることができない。
プレッシングをはがされて前進させるシーンが目立つ。
しかし、鹿島は得意のCK・FKでゴールに迫っていく。
66分にはキーパーに弾かれたもののCKのこぼれから小池のシュート。
67分にはオフサイドになったもののCKの流れから植田のヘディングシュートでネットを揺らす。
これを機に鹿島が流れを引き寄せる。
72分CKの流れからボックス内で鈴木が倒されPK獲得。
鈴木が冷静にPKを決めて鹿島先制。
得点を決めたことにより鹿島のプレッシングの勢いがさらに強まり、FC東京はビルドアップで前進できない。
FC東京としては鹿島が前から出てきた裏のスペースをついていきたいところだろうか。
前半までだとロングボールに対して自分たちのボールにできていたFC東京だが、セカンドボールをきちんと鹿島が拾い始める。
78分鈴木がふくらはぎを痛め座り込む。
鈴木OUT、チャヴリッチIN。
チャヴリッチは今シーズン初出場。
そして、小池と濃野のポジションをチェンジ。
濃野が前、小池が後ろ。
アディショナルタイム鹿島追加点。
樋口の低い弾道のFKを師岡がすらしてゴール。
嬉しい今シーズン初ゴール。
そして、このまま鹿島が危なげなく締めて試合終了。
雑感
ホームに強い鹿島、ホーム3連戦3連勝。
そしてホーム25試合連続負けなしというJ1記録タイを達成しました。
立ち上がりからFC東京のリズムのゲームでしたが、鹿島らしくセットプレーから立て直し、苦しい展開でも勝ち切る強い鹿島を見ることができました。
3連戦を引き分けではなく、勝ち切ることができたというのはとても評価できる連戦でしたね。
鹿島 | 東京 | |
14 | シュート | 12 |
11 | 枠内シュート | 4 |
40% | ボール支配率 | 60% |
300(65%) | パス(成功率) | 448(76%) |
2 | オフサイド | 2 |
7 | コーナーキック | 5 |
14 | ファウル | 17 |
1/0 | 警告/退場 | 3/0 |
シュート数に差はないものの、枠内シュート数・決定率の差が結果を分ける要因となったと思います。
今のところポゼッションにこだわる姿勢を見せていない鹿島。
鬼木監督としてはもっと自分たちがボールを持ちたいと考えているでしょう。
今後どう落とし込んでいくか楽しみなところです。
そして心配なのは荒木の起用方法。
今のところ出るポジションがないように思いますので、鬼木監督がどのようにこの問題を対処するのかも気になります。
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