【鹿島アントラーズ#7】2025 J1 第7節 vs ヴィッセル神戸

鹿島アントラーズ

こんにちは!Shawです。

第7節の鹿島アントラーズの試合を振り返っていきたいと思います。

前節まで終了時点で暫定首位に立っている鹿島。

第1節はアウェーの地で負けたものの、そこからは勝負強さが際立っています。

得意のホームであるカシマスタジアムで昨シーズン首位の神戸を迎え撃ちます。

一方の神戸はここまで1勝3分1敗というように、いまいち波に乗れていません。

けが人が徐々に帰ってきて、これから神戸も反撃に出るでしょう。

鹿島は前節から2人スタメンを変更。

チャヴリッチと舩橋。

チャヴリッチは今シーズン初スタメン。

推進力と安西との絡みには注目したい。

舩橋は中盤で気の利くプレーができる選手。

神戸はロングボールを前線に当てる傾向が強いチームなだけにこぼれ球をいかに拾えるかが大事になる。

一方の神戸は前線3枚が強力な個性を持っている。

この3枚をいかに抑え込むかは重要なポイントになる。

大迫、武藤については言わずもがなだが、特にエリキは前節2得点と調子が良いだけにスピードに乗らせないことが肝要か。

気概を見せる優磨

神戸ボールのキックオフで試合はスタート。

神戸はロングボールを前線の大迫に入れる。

その大迫と競り合ったのはディフェンダーではなく、優磨。

ここから分かるように、「エアバトルでは後手を踏まないぞ」というのが十分に伝わるメッセージだったように思う。

神戸はシンプルにロングボールを入れてくるチーム。

それをどちらが回収できるかが序盤の注目ポイント。

そしてお互いに4バックを採用しているため、ポジションが被るところが出てくる。

局面の攻防は激しくなることが予想される。

ペースをつかむ鹿島

序盤の流れからペースをつかんだのはホームの鹿島。

左の安西、舩橋、チャヴリッチ、優磨の連携で上手くゲームを作りながら右で一気に局面を変える。

そして、チャヴリッチ、レオセアラ、優磨の3人は流動的にポジションを変えて、神戸のディフェンス陣に的を絞らせない。

そして右サイドで小池が絶妙な立ち位置をとり、サポートするという形が機能している。

一方の守備についても、相手のロングボールに対して、ディフェンス陣がきちんと跳ね返すことにことごとく成功。

危ないシーンはほとんど作らせない。

鹿島先制!

このような良い流れから鹿島が神戸の一瞬の隙をついて先制することに成功する。

前半33分、早川からのロングフィードに左寄りの位置から斜めに走りこんだレオセアラが胸で上手にトラップし、飛び出した前川を外す。

そして、ディフェンスに入った武藤とぶつかりながらも無人のゴールに流し込む。

早川がボールを持った時に、オフサイドポジションに優磨がいたことで神戸のディフェンスラインに隙が生まれたのだろう。

前川もまた飛び出すことに一瞬躊躇したように見えた。

神戸は自分たちの時間をなかなか作れない中で、失点をしてしまったことで、かなりダメージを受けたと言っても過言ではない。

ゴール後もゲームを支配していたのは鹿島だった。

神戸は得意のロングボール戦術が全く機能せず、対応も後手になってしまっていた。

ハーフタイム

鹿島の方が優勢に試合を進めることができた前半だった。

相手のロングボールに対してきちんと蓋をして相手にほとんどチャンスを与えなかったように感じる。

それはスタッツにも表れている。

鹿島神戸
7シュート1
3枠内シュート1
48%ボール支配率52%
177(73%)パス(成功率)185(65%)
1オフサイド5
4コーナーキック3
5ファウル8
0/0警告/退場2/0

神戸は1本しかシュートを放つことができなかった。

攻撃のところでかなり苦しんでいることがわかる。

鹿島は前線からプレスをかけて、ビルドアップの途中で引っ掛けるシーンが目立っていた。

神戸が後半そこの部分をどのように修正してくるかによって、後半の戦い方が大きく変わりそう。

システム変更を講じた神戸

鹿島ボールのキックオフで後半がスタート。

早川のロングフィードを植田が前線に出て競り合う。

前半同様に高さのあるボールを自分たちのボールにしようとする姿勢がはっきりわかる。

神戸はシステム変更を施した様子。

どうやら鹿島同様に【4-4-2】にしたもよう。

このシステム変更もあり、後半の序盤は神戸が押し込む展開になる。

左サイドに入った佐々木と左に流れる大迫のところで時間と起点を作る。

50分を過ぎると鹿島がジリジリと押し返しだす。

それを見た神戸は選手交代を行う。

エリキ・佐々木OUT、汰木・宮代IN。

鹿島にとってはかなり厄介な二人が投入される。

鹿島は前からのプレスを欠かさずに行うことで、扇原から良いパスを引き出させない。

神戸は一つ越えるパスを出したいところだが、鹿島の圧が相当強いのか、それができないため、神戸は成す術がなく、鹿島のプレスにことごとくはまっていく。

注目に挙げたチャヴリッチと舩橋

鹿島は70分チャヴリッチOUT、師岡IN。

今日のチャヴリッチは中心選手に個人的には挙げていたが、かなり高パフォーマンスを見せてくれていた。

安西とのコンビネーション、前線2枚とポジションを変えて時にはFWとしてプレーするなど、器用さと推進力を存分に発揮していた。

まだケガ開けということもあり、まだまだプレーは研ぎ澄まされていくのではないだろうか。

一方代わった師岡も個人技でボールキープしたりドリブル突破するシーンを何度か作る。

チャヴリッチとはまたタイプが違うので、対応する広瀬も相当手を焼いている様子。

そして、79分舩橋OUT、三竿IN。

三竿はケガから復帰し今シーズン初出場。

中盤で守備の統率を図る。

舩橋も注目選手に挙げていたが、こちらも高パフォーマンスを見せてくれていた。

樋口がいろいろなところに顔を出すだけに、中盤で構えてセカンドボールの回収などを担当していたと思う。

また、ビルドアップ時には中継役となり、攻撃を上手く循環させることに成功していた。

舩橋の台頭は鹿島の中盤のポジション争いにいい影響を与えるのではないだろうか。

鹿島は80分を過ぎるとゲームをクロージングしにかかる。

プレーが切れたら時間をつぶす。

相手がファウルになるようなプレーをする。

逆にファウルをもらい、プレーを中断させる。

ずる賢いプレーに強い鹿島を感じることができた。

そしてこのままタイムアップ。

勝利へのこだわりを見ることができたいい勝利だった。

雑感

これでリーグ戦6戦無敗と勢いに乗ることができた鹿島。

ホーム無敗記録も27まで伸ばすことに成功し、カシマスタジアムを文字通り要塞にすることができています。

相手のペースにはまって苦しんだ浦和戦とは異なり、今回は神戸にやりたいことをほとんどさせませんでした。

大迫と武藤という強力な個性を沈黙させた上に、エリキや宮代らにも持ち味を出させずに、鹿島の勝負強さが戻って来たなと印象づける一戦でした。

一方の神戸はしたいことができずに、完敗といった感じだったように思います。

自信を失いかねない敗戦だっただけに、今後どう立て直していくのか見物です。

鹿島神戸
10シュート5
6枠内シュート2
44%ボール支配率56%
316(68%)パス(成功率)423(70%)
1オフサイド7
6コーナーキック7
18ファウル13
2/0警告/退場4/0

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