こんにちは!Shawです。
第4節の甲府の試合を振り返りたいと思います。
甲府は開幕戦は勝利したものの、その後無得点で2連敗という結果に終わっています。
開幕スタートダッシュに失敗したと言えるでしょう。
シュート数16本は3節終了時点でリーグ最下位です。
シュートまでもっていく形を増やしたいですし、シュートの意識を高めたいところでしょう。
一方、クロス数はリーグトップ。
クロスは上げられているだけに、その正確さが課題とも言えます。
スタメン

先発は前節から5人の変更。
注目はシャドーに入る今季初先発の熊倉。
徐々にプレー時間を伸ばす中での初先発。
内容だけではなく、結果を残してスタメン定着を狙いたい。
また、中盤に入る中山にも注目したい。
林田が負傷したことにより、今後中山のプレー時間が増えることが予想される。
平塚同様、ビルドアップの中心となり、ピッチを縦横無尽に動くことができるか。
藤枝とはミラーゲームになるため、対面の選手に1対1で負けないことはとても重要になるだろう。
主導権を握る甲府
藤枝のボールでキックオフ。
どちらが先に主導権を握るか。
どちらが自分たちのやりたいサッカーを表現できるか。
ミラーゲームになるため、どちらのWBが高い位置をとれるかは注目してみておきたい。
序盤にペースを握るのは藤枝。
左サイドの永田が高い位置を取りリズムよくボールを回す。
時には長いボールをつなぎ、甲府に的を絞らせない。
それに対して、甲府は【5-4-1】でブロックを作り対抗する。
ディアマンカが右サイドに流れることが多く、それにより孫がサイドにつり出されるシーンが目立つ。
そこのスペースにシャドーの二人が入り込むことで、藤枝に何度がチャンスが生まれている。
甲府としてはスライドを素早くしてそれを防ぎたい。
22分藤枝先制。
コーナーキックの流れから、こぼれ球を久冨が押し込みゴール。
甲府は3試合連続で先制点を奪われるという痛い展開。
甲府はシュートの意識がこれまでの試合よりは高く、シュート数も多いだけに得点の気配はしている。
特に左サイドの荒木・熊倉で作りクロスを上げて逆サイドの宮崎がシュートを打つシーンが何度かある。
このような攻撃を続けていきたいところか。
守備が機能し始める甲府
27分甲府同点。
土屋のスルーパスに抜けだした宮崎が深い位置からクロス。
相手がクリアするも中山が後ろから走りこみ、こぼれ球をシュート。
見事なゴラッソが決まり甲府が同点に追いついた。
甲府は何度もクロスを上げていたため、それが実を結んだ得点となった。
得点後、甲府はより前から守備をしようという意識が高まる。
甲府の2ボランチが藤枝の2ボランチに圧力をかけていて、藤枝はボランチを経由したビルドアップができない状況。
藤枝はそれでも無理にボランチを経由しようとしてくるため、結果的に甲府がインターセプトするシーンが増えて、バイタルエリアまで侵入する機会が増えだす。
試合が大きく動く前半終盤
ボランチを経由したビルドアップができないと踏んだ藤枝は、右CBの久冨が高い位置を取り、そこにロングボールを入れて起点を作るという作戦に切り替える。
藤枝の布陣は右肩上がりになり、右サイドから甲府を押し込むシーンが目立ち始める。
すると、藤枝が39分に勝ち越し弾。
右サイドに人を集める藤枝は、ディアマンカも右に流れ、孫がつり出される。
その右サイド深い位置で、甲府からボールを奪いきると中央へクロス。
ディアマンカがいたニアのスペースに千葉が走りこむとダイレクトシュートでゴール。
やはり、孫がつり出されたところを狙っていた藤枝。
スライドが間に合っておらず甲府は失点。
しかし、甲府は直後の41分、CKのこぼれ球を熊倉がシュートを決めて同点に追いつく。
失点直後に甲府は追いつくことができているのは評価できるところだろう。
ハーフタイム
どちらのチームもシュートへの意識が高く、それがスコアに表れた結果になった。
甲府としては2度勝ち越しを許すも、直後に追いつくことができているため、そこは評価できる。
また、クロスの質も以前の試合よりも高く、シュートにつながっている印象を受ける。
甲府 | 藤枝 | |
---|---|---|
11 | シュート | 6 |
6 | 枠内シュート | 5 |
44% | ボール支配率 | 56% |
182(73%) | パス(成功率) | 193(74%) |
1 | オフサイド | 1 |
3 | コーナーキック | 1 |
3 | ファウル | 2 |
0/0 | 警告/退場 | 1/0 |
スタッツを見ると、甲府は11本のシュートを放つことができている。
3試合で16本だったことを考えると、格段にシュートを放つ量が変わったことがわかる。
このままシュートの意識を高く保ったまま、後半も攻めていきたい。
また、ディフェンスのスライドが遅れているため、守備対応の改善が必要か。
甲府逆転に成功!
後半序盤は甲府がボールを支配する展開。
54分甲府が逆点。
CKのこぼれ球を土屋が押し込み逆転に成功。
セットプレーから2点もとることができたのは、得点の形が増えるという意味でチームとしても大きい。
その後も勢いに乗った甲府が押し込む展開は続く。
62分甲府は荒木・熊倉に代わり、小林・田中を投入。
藤枝もサイドの選手を変えてきたため、その対応か。
甲府は守備時は変わらず【5-4-1】のブロックを継続。
藤枝はなかなか攻めあぐねているが、右サイドを中心に攻撃が活性化し始める。
守りに行くには早すぎた甲府
そして、藤枝は積極的に選手交代を行いフレッシュな選手で圧力をかける。
甲府はよりプレッシングの質を高めるため、前線の選手の交代を行う。
70分三平・鳥海OUT、内藤・大島IN。
藤枝は右サイドの松木と川上でチャンスメイクを多くする。
しかし、レーンが重なったりなど、連携がいまいちでビッグチャンスとまではいかない。
甲府は耐えしのぐ展開となり、このままタイムアップを迎えるのはさすがに厳しいのでは?と思ってしまう。
甲府側から攻撃のアクションが欲しいところ。
しかし、攻撃に人数をかけることはなく、完全に守り切ろうとしている様子。
正直、守りに行くには早すぎるなーと75分の段階で思ってしまった。
すると最悪なことにその予感は的中。
アディショナルタイムに藤枝同点。
CKから交代で入った中村がヘディング弾。
完璧に合わせたボールはゴールに吸い込まれた。
雑感
なんとももったいない試合でした。
勝ち点3を取りこぼしたと言えるでしょう。
後半に逆転してから、ほとんどの時間を守備に費やすことにした甲府だが、それだけの守備力は残念ながら無いというところでしょうか。
3点とっても3点取られるようだと、なかなか勝ち点3を獲得することはできないでしょう。
守備がここ3試合課題であることからも、チームとしてどのように守備をしていくのか、もっと突き詰めていかなければならないなと思います。
甲府 | 藤枝 | |
16 | シュート | 14 |
11 | 枠内シュート | 9 |
40% | ボール支配率 | 60% |
277(67%) | パス(成功率) | 430(73%) |
2 | オフサイド | 3 |
5 | コーナーキック | 9 |
8 | ファウル | 8 |
0/0 | 警告/退場 | 1/0 |
一方、スタッツからもわかる通り、攻撃の閉塞感は少々打開できたように思います。
シュート数がリーグワーストでしたが、シュートの意識はこの試合高いようでした。
シュートの意識を持つだけで、これだけ攻撃は変わるんだという発見になったと思います。
次節はアウェーの磐田戦。
格上との対戦になりますが、得ることができた攻撃面の収穫、守備面の課題を振り返って臨んでもらいたいところです。
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