こんにちは!Shawです。
本日は第5節の甲府の試合を振り返りたいと思います。
開幕戦は勝利したものの、昇格組に苦戦し、それ以来勝ちがない甲府。
前節の藤枝戦は2度追いつき逆転するも、最後に追いつかれて引き分けと守り切れない試合が続いています。
上位グループは開幕4連勝とスタートダッシュを切っているだけに、これ以上置いていかれることはできない。
アウェーの地ではありますが、勝ち点3を持って帰りたいところです。
スタメン

今節注目したいのは1トップ2シャドーに入る三平・鳥海・熊倉の3人。
藤枝戦では多くのシュート数を記録したものの、シュート総数はJ2で18番目。
かなり低い数字になっている。
この3人にいかに良い形でボールを渡すかは非常に重要。
宮崎・荒木からは良いクロスが上がっているので、そこからシュートにつなげていきたい。
また、この3人が積極的にシュートを打つ姿勢を見せてほしい。
一方、インターセプト数はJ2でトップになっており、チーム全体としていい守備ができているともいえる。
中盤の中山・平塚コンビのプレーにも注目してみたい。
ボール支配の磐田
甲府ボールでスタート。
お互いにロングボールで相手陣地でプレーしようとしている。
特に甲府は前線から規制してボールを奪いに行こうとしている。
甲府はポジションのギャップをつき優位に試合を進めている印象。
磐田は角が比較的に自由に動き回り、CBの脇のポケットをつく動きが目立つ。
そこで、甲府は守備時は荒木が1列下がり【4-4-2】でブロックを固める。
10分を過ぎたあたりからは、磐田がボール支配をする。
中盤でのボールの奪い合いが多くみられる。
ボールは支配されても、集中した守備で危ないシーンはそれほど作らせない甲府。
課題はボールを持った時のビルドアップか。
磐田も前から守備に来るため、時間がなかなかない。
三平や2シャドーは裏抜けを狙うなどの動き出しはあるが、それを効果的に使えていない。
中盤の中山・平塚にボールをつけてそこで起点を作りたいところ。
または、前から食いついてきたところを、一本で裏返すボールが欲しい。
磐田が均衡を破る
甲府は2ボランチで相手の2ボランチをマークしているものの、自由に動き回る角を抑えられていない。
結果的に角がボールを持った際にクルークスとのいい関係で前へボールを運ばれてしまう。
角をいかにして自由にさせないかは前半を通しての課題になりそう。
ただ、シュートを相手にほとんど打たせていないため、いい守備ができているとも言える。
前半終盤はインターセプトする機会が多くなり、徐々に甲府もゴールに迫るシーンが増えてくる。
しかし、先制は磐田。
左サイドのポケットを取った上原が中央にクロス。
ペイショットがニアで頭ですらして見事にゴール。
甲府としてはいい流れをつかみかけていただけに、前半はゼロで抑えたかったところだろう。
ハーフタイム
特に磐田は足元で上手くつなぎながらディフェンスラインの背後を積極的に狙うなど、磐田の時間が長く続いた前半だった。
甲府は失点したものの、粘り強く守ることができていたように思う。
後半も同じように粘り強い守備を続けていくと同時に、裏を狙い続ける三平や2シャドーにどういう形でボールを入れていくかは課題だろう。
磐田 | 甲府 | |
4 | シュート | 4 |
3 | 枠内シュート | 2 |
64% | ボール支配率 | 36% |
369(86%) | パス(成功率) | 160(81%) |
0 | オフサイド | 2 |
3 | コーナーキック | 2 |
3 | ファウル | 7 |
0/0 | 警告/退場 | 1/0 |
シュート数などを見れば同じ数であり、甲府の方が効率よく攻めることができているように感じる。
ボール支配のところは、磐田をややリスペクトし過ぎているように思うので、後半はよりボールを持って自分たちからアクションを起こしていきたいところ。
劣勢が続く甲府
磐田がいきなりコーナーキックを獲得する後半序盤。
磐田は前半以上に前からボールを奪おうとしてきている。
そして、アタッキングサード近辺でボール支配する。
甲府としてはラインを上げて、セカンドボールを回収したい。
状況が変わらない甲府は人を代える。
荒木・宮崎OUT、小林・マテウスレイリアIN。
熊倉が右WBに入り、2シャドーにマテウスレイリアと鳥海の2人。
これによりシンプルにマテウスレイリアのスピードを活かしゴールに迫る形が生まれる。
一瞬の隙をついた甲府同点に
64分ボックス内で鳥海がファウルをもらい、PKを獲得。
鳥海のテクニックが垣間見えたシーン。
鳥海が自分でPKを沈めタイスコアに戻す。
チャンスのシーンを作れていたわけではないが、一つのチャンスをものにすることができた。
これにより、甲府も前からのプレスに勢いが生まれる。
その勢いを維持するために1トップの三平を内藤に交代。
プレスの強度を維持すること、スピードを活かすことを考えての交代か。
磐田勝ち越し
そんな展開の中、76分磐田が勝ち越す。
右サイドでボールを持ったクルークスがドリブル突破しクロスを送る。
中央で構えていたペイショットがヘディングで合わせてゴール。
なかなかゴールを奪えずに嫌な時間が続いてた磐田が勝ち越しに成功する。
甲府は集中した守備で決定機を作らせていなかっただけに痛い失点。
甲府は最後の選手交代。
熊倉・平塚OUT、田中・遠藤IN。
この2選手で流れを変えたいところだが、磐田は自分たちでボールを握り、相手をいなして流れを渡さない。
簡単に自陣に引かないという選択はこの試合においては有効だったように思う。
甲府は全く決定機を作れないまま試合終了。
雑感
甲府は開幕戦で勝利してから勝利の無い状態がこれで4試合となってしまいました。
それでも今日の試合は負けたとは言えど、収穫のある試合になったのではないでしょうか。
2失点してしまったものの【4-4-2】で守備ブロックを構築して横と縦の連携はいいものが見られていたと思います。
この守備ブロックは継続して練習していきたいところではないでしょうか。
一方の攻撃はやはりまだ課題が残ります。
鳥海のPK以外、得点の匂いがするシーンはなかったように思います。
前線の選手は裏に抜ける動きなどを繰り返しているのに、パスの出し手が目の前の選手に出してばかりで、奥の選手に出てこないのは非常にもったいないなと感じます。
そこら辺の修正ができてくれば、よりチャンスクリエイトができるのではないかなと見ていて思いました。
次節でそこら辺の課題をどれだけ修正できているか、見ていきたいと思います。
磐田 | 甲府 | |
12 | シュート | 9 |
8 | 枠内シュート | 3 |
68% | ボール支配率 | 32% |
751(86%) | パス(成功率) | 282(75%) |
1 | オフサイド | 2 |
7 | コーナーキック | 3 |
9 | ファウル | 13 |
1/0 | 警告/退場 | 1/0 |
この記事はリンクフリーです。是非、ブログや各種SNSでご紹介いただけたら嬉しいです!!