こんにちは!Shawです。
本日は第8節の甲府の試合を振り返りたいと思います。
甲府はCKから奪った荒木のゴールを守り抜き、開幕戦以来の勝利を上げることができました。
小出の代わりに出場したマンシャが良い対人の守備を見せて無失点に大きく貢献したのも好材料です。
複数失点が続いていた流れを断ち切り、今節も勝利をつかむことができるでしょうか。
一方のいわきは若い選手を中心にアグレッシブに戦ってくるチーム。
前節は敗れたものの、エースである谷村にゴールが生まれたことで乗ってきているに違いない。
スタメン

注目はやはり1トップ2シャドーの3人だろう。
この3人の距離感の良さは札幌戦でも見ることができた。
3人が同じ絵を描くことで、ゴールも近づいてくるはず。
また、札幌戦でも先発したマンシャがこの試合でも先発。
対人守備に強く、クロスの対応も素晴らしかった。
この試合でも同様のパフォーマンスを見せてくれたら無失点も十分に狙える。
勇猛果敢ないわき
いわきボールで前半スタート。
まずはお互いにロングボールを使いながら、相手の出方をうかがう。
いわきは前からかなり強くプレスをかけてくるチーム。
甲府としてはボールを握った際にボールを簡単に失わないことやスペースをついていくことが求められそう。
前半序盤はいわきが甲府陣地に押し込み、甲府にラフなボールを蹴らせて回収して試合を支配する。
また、いわきはシンプルにロングボールを前線に送っていることも甲府陣地に押し込んでいる要因になっている。
甲府はなかなかいわき陣地へボールを運べない。
いわきのボールホルダーへのプレス、こぼれ球への反応はすさまじいものがある。
しかし、15分を過ぎると甲府もいわきの戦い方に慣れてきたのか徐々にいわき陣地でボールを回す時間帯が出てくる。
サイドのポジショニングで優位に立ち、サイドから押し込むことに成功していると言える。
19分には左サイドを熊倉と荒木で崩し、アーリークロスで三平へというような得点の匂いがするプレーも出始めた。
ただ、いわきもトランジションのところで相手にやらせないという意思が強くみられる。
甲府が少しでも隙を見せたらいわきは貪欲にボールを奪いにくる。
いわきが試合を支配
いわきは確かに前からプレスに行き、甲府のビルドアップのミスにつけこみ攻める機会も多くあるが、アタッキングサードのところでの工夫が足りないか。
甲府の守備陣は孫・マンシャ共に187㎝の身長があり、シンプルなクロスを送るだけでは崩すことはできなそう。
甲府はそこが大きな助けになっており、決定的なシーンはほとんど作らせない。
一方甲府の攻めについてはいわきのプレスに相当苦戦している。
ボールの出どころである最終ラインにはいわきの選手がマンマーク気味についており、自由にパスを出させない。
どのようにビルドアップしていくべきか後半に向けて整理する必要がありそう。
個人的にはボランチの二人のうちどちらかが最終ラインに落ちて4人で数的優位を作りながら自分たちの持つ時間を増やすような形が良いのではないかなと思う。
ビルドアップでボールをつなげないとなると、甲府は今シーズン得意にしているセットプレーに期待が集まる。
前半のうちにもデザインされたセットプレーをいくつか見せているだけに、得点のチャンスは十分にありそう。
ハーフタイム
いわきがハイプレスで甲府のやりたいことをさせなかった前半と言える。
甲府としては後半に向けて、ビルドアップに工夫を加える必要が絶対にある。
どのようにハイプレスをはがしていくのかは大きな課題だろう。
一方、いわきはゲームを支配していたものの、効果的な攻撃はできていない。
アタッキングサードでの工夫が足りないので、甲府の守備陣は守りやすいと言えるだろう。
甲府 | いわき | |
---|---|---|
3 | シュート | 4 |
0 | 枠内シュート | 2 |
43% | ボール支配率 | 57% |
156(71%) | パス(成功率) | 223(76%) |
1 | オフサイド | 2 |
0 | コーナーキック | 4 |
5 | ファウル | 7 |
1/0 | 警告/退場 | 0/0 |
スタッツにも表れているように、甲府は枠内シュートが0本となった。
平均ポジションも全体的に位置が低めで押し込まれていたという事実を反映している。
得意のセットプレーで試合を動かす
後半は甲府ボールでスタート。
前半同様にいわきの出足が早い。
後ろの選手がきちんと予測してポジショニングができているという印象。
一方の甲府は長いボールを積極的に使いプレスの裏をかこうとしている様子。
しかし、ボールを回収するのはいわき。
甲府としてはブロックをしっかり作りながらカウンターを狙うという形。
甲府は我慢の時間が続くが、57分左サイドでFKを得る。
そのFKを蹴るのは宮崎。
ボールスピードのあるボールをペナルティエリアに送る。
高さのある孫の肩にボールが当たり、そのままゴールに入り甲府が先制することに成功。
懸念される複数失点
得点後の甲府は勢いにも乗り、前からのプレスの圧を強める。
甲府は追加点をとれるかどうかが重要になる。
これまでも追加点を取れずに相手に同点、逆転されるという展開がいくつか見られているだけに、後半の戦い方には課題が残っている甲府。
時間帯によって点を取りに行くのか、それともボールをキープするのか、そういう判断も求められるだろう。
先制されたいわきは58分65分と立て続けに選手を交代して、局面の打開を図る。
甲府も67分トップの三平に代わり、大島が入る。
三平は前線からのプレスでは大きな役割を果たした。
代わった大島も同様の役割が求められそう。
75分には熊倉に代わり田中が投入される。
シンプルに跳ね返し続ける甲府DF陣
残り15分で甲府は3失点を喫しているだけに守備をより引き締めたい。
甲府はビルドアップ時に遠藤が孫と土屋の間に落ちて、4バックの形を取るようになる。
数的優位が得られるようになり、ボールの出がスムーズになった印象。
いわきが相変わらずボールを握る展開は続くものの、シュートを打たれるシーンはほとんど作らせない。
甲府の守備も粘り強く対応できている。
85分を過ぎると、甲府は完全に守りに入り、シンプルにボールをかきだすようになる。
86分宮崎・荒木に代わりマテウスレイリア・井上を投入。
右のWBに田中、左のWBに井上が入る。
守備を意識した交代と言える。
そして、甲府の守備陣はシンプルに跳ね返し続けそのまま試合をクローズさせることに成功。
雑感
正直ゲームを支配していたのは終始いわきでした。
いわきのハイプレスにはかなり苦しめられたという印象を受けます。
しかし、この試合は得意のセットプレーの得点をきちんと守りきれたというのに大きな意味があります。
甲府は公式戦3連勝、2試合連続無失点という自信を深められる結果となりました。
課題があるとすればハイプレスをかけられたときのビルドアップの形。
後半の遅い時間になって遠藤が下に落ちて対処はしたが、より早い段階でビルドアップの形を探る作業が必要だったのではないでしょうか。
ただ、一ファンとしてこの試合の勝利は非常に喜ばしいです!
上昇気流に乗るためにも次の試合も是非勝ってほしいなと思います!
甲府 | いわき | |
5 | シュート | 11 |
2 | 枠内シュート | 7 |
42% | ボール支配率 | 58% |
297(64%) | パス(成功率) | 482(75%) |
2 | オフサイド | 2 |
1 | コーナーキック | 6 |
12 | ファウル | 13 |
1/0 | 警告/退場 | 0/0 |
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